口腔衛生管理体制加算指導資料(口腔ケアの目的と効能について)

【テーマ】口腔ケアの目的と効能について

◆口腔ケアの目的

① 感染予防
・口腔疾患の予防(う蝕(虫歯)、歯周病等)
・呼吸器感染症の予防(誤嚥性肺炎等)

② 口腔機能の維持・回復
・摂食・嚥下機能の改善
・口腔感覚の向上に伴う味覚の増進
・構音機能の改善
・唾液分泌の促進

③ 健康の維持・回復
・口腔内の爽快感
・口臭の改善
・消化吸収の改善

◆口腔ケアの効能

効果1.誤嚥性肺炎の予防
誤嚥性肺炎は日本人の死因の第4位でそのうち高齢者が約9 割を占めています。
低下した口腔機能回復のリハビリテーション、食事形態配慮。また口腔清掃により、リスク軽減。

効果2.口腔疾患の予防
代表的な口腔疾患➩①う蝕(虫歯)②歯周病。口腔内の清潔を保つことにより、う蝕や歯周病の予防。

効果3.口腔乾燥の予防
口腔内乾燥➩①「口臭」「食事が食べにくい」「舌が動きにくい」➩コミュニケーション、表情等に影響。
口腔内乾燥➩②口腔内の細菌が繁殖しやすくなり、感染症や誤嚥性肺炎の原因にも。
口腔リハビリ等を通して唾液分泌への刺激➩細菌による汚染防止、コミュニケーションの活発化。

効果4.口腔機能の回復
口腔機能➩「食べる」や「話す」「コミュニケーションにかかわる重要な役割。
特に「食べる」に必要な、捕食(口に入れる)➩咀嚼➩嚥下といった一連の流れ低下。➩栄養不足
口の体操やリハビリ➩口腔周囲筋改善、唾液分泌、嚥下改善。➩栄養摂取➩QOLの維持向上

効果5.健康の保持増進
口腔体操、リハビリを➩口腔周囲筋改善、唾液分泌、嚥下改善、窒息予防。
歯周病菌による動脈硬化を、脳卒中、心筋梗塞などのリスク軽減
入れ歯調整、適正な噛み合わせ➩身体のバランスの保持、転倒予防。

効果6.QOLの向上
口腔機能➩「食べる」や「話す」のコミュニケーションにかかわる重要な役割を果たす。。
口腔ケア➩口臭改善、口腔機能向上、構音機能改善、コミュニケーション回復、お口の爽快感➩笑顔